3メガバンク・上場地銀の7割が減益

3メガバンク・上場地銀の7割が減益

3メガ・上場地銀が減益傾向

3メガバンク(※)や上場地銀のうち7割が4~9月期の決算において減益となっていることが分かりました。

3メガバンクとは・・・三菱東京UFJ銀行、みずほ銀行、三井住友銀行

ちなみに上場している地方銀行は82行あり、減益となったのは55行となっています。

いかに銀行が収益をあげるのに苦労しているか見て取れます。

なにが影響かというと、ご存じの通りマイナス金利の影響が非常に大きいと言えます。

各銀行の決算を見てみると、資金利益(※)の落ち込みが目立ちます。

資金利益・・・資金の運用(貸出や有価証券運用)によって得られる収益から、資金の調達のために支払った預金利息等の費用を引いたもの

法人融資ではマイナス金利を理由とした取引先からの金利引下げ要請や、他行との競争激化で低金利の融資が続いています。

個人ローンの代表格である住宅ローンも、基準となる10年国債利回り(長期金利)の低下に引きずられ、住宅ローン金利は低下しました。
(直近では日本銀行の政策により10年国債の金利は0%近辺まで上昇していますが、4~9月はマイナスが続いていました。)

たぶん営業現場でも「貸出は増やせ!運用先を見つけてこい!でも収益が下がりすぎないよう、金利もちゃんと交渉してこい!」なんて無茶な指令が飛び交っていたかと思います(これは今に始まったことではなく、いつものことですが)。

このような厳しい現状で、銀行もただ指をくわえて待っているだけでなく、投資信託や保険の販売に力を入れてきましたが、こちらも思ったほど成果が出ていないようです。

投資信託は相場の影響を受けるので、イギリスのEU離脱やアメリカの大統領選を控えた4~9月の市場は不透明感から伸び悩み、投資家心理を悪化させていました。
(現在は大統領選を終え、目先の株価はあがっています。ただ、不透明感は未だに残っており、安心はできません。)

一方、保険の方も前々からフィデューシャリーデューティー(※)が問題視され、保険の販売にやや慎重になっていたことかと思います。
10月からは実際に保険手数料の開示ならびに改定を行った銀行も多いですが、銀行側が受け取る販売手数料が下がっているケースも多く、今後は保険販売から得られる手数料収入が減る可能性があります。

フィデューシャリーデューティー・・・受託者責任のこと。金融機関は資産を預けた人の利益を最大化する事に務めるのが義務であり、利益に反するような行動は取ってはならないとする概念。金融庁は、「銀行は保険会社から受け取る販売手数料を優先し、顧客の利益を考えずに提案をしているのではないか?」と危惧しており、銀行が取り扱う一部の保険に対し、銀行側が受け取る保険手数料を開示するよう促しています。

こうなってくると、銀行は八方塞がりですね。
①貸出は金利低下で伸びません!(ちなみに貸出残高自体は全体で見ても伸びています)
②投資信託は相場環境が良くならないと売れません
③保険は販売手数料が下がりました

と、マイナスの外部環境ネタには事欠かない銀行ですが、ビジネスモデルの転換期が来ているということを念頭に置き、日々精進していかないといけませんね。

それでも日々の貸出、投信、保険のノルマがなくなったり減るのではないところが銀行の辛いところです・・・


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