銀行カードローンが批判の的になってるけど、その先のことも考えてる?

カードローン

総量規制を受けない銀行カードローンの問題

ここ最近、銀行の個人向けカードローンの残高が急増し、過剰借入・多重債務を招きかねないと話題になっています。

個人的にも銀行カードローンの自主規制強化には賛成(ただし、総量規制には懐疑的)ですが、そう簡単にもいかない難しい問題だと感じ、このブログでも取り上げてみました。

<銀行カードローン問題のおさらい>
以前、消費者金融の法外な金利や多額の貸し付けが社会問題となり、2006年に貸金業法が改正され、消費者金融の融資総額は年収の3分の1以内に制限されました。
ところが、銀行のカードローンはその規制の対象外とされています。
昨今では、マイナス金利による収益力の低下も相まって、銀行は比較的金利の取りやすいカードローンの推進を強化。
結果的に銀行カードローンの残高が急増し、多重債務を引き起こす一因になると批判が集まっています。
ちなみに大手行では収入証明書なしで200~300万円まで貸していましたが、50万円超の場合は証明書の提出を求めるなど、融資額の上限引き下げを自主的に強化・検討しています。

銀行カードローンの残高が増えた訳

なぜ、銀行カードローンの残高はこうも順調に増えていったのか。
その経緯を考えてみました。

前述した通り、以前、消費者金融による多重債務問題が社会問題になりました。
利息の高い借金をし、それを返すためにまた借金をする…その結果、返せなくなるほど借金が膨れ上がり、自殺の原因になることもありました。

その対策として、消費者金融などに適用される貸金業法が改正されました。

年率20%を超えるグレーゾーン金利が廃止され、合計で年収の3分の1を超える貸出を禁止する「総量規制」が導入されたのです。

しかし、当たり前ですが、規制をかけたからと言って、お金が必要な人の需要がなくなるわけではないのです。
そのため、以前は消費者金融でお金を借りていた人が、別の方法でお金を調達せざるを得なくなりました。

その受け皿になったのが、銀行のカードローンです。

銀行のカードローンは、年収の3分の1を超える貸出を禁止する「総量規制」の対象外となっているため、借りる側にとっては都合が良かったのです。

もちろん、銀行の過度な営業・広告もカードローン残高が増えたことに一役買っているのですが、それ以上に、上記の理由(消費者金融からの資金調達の代替案として、必然的に銀行カードローンに対して需要が生まれたこと)で残高が増えているのではないかと個人的には思います。

銀行カードローンに総量規制がかかると、その先どうなるか…

残高が急増している銀行カードローンですが、もし消費者金融と同様に総量規制がかかると、どうなるでしょうか?

上記の経緯を考えると、お金が必要な人の需要がなくなるとは考えづらいと思います。

では、その需要に対する次の受け皿になるのはどこか…簡単に思いつくものでは以下の調達方法が考えられます。

ヤミ金に頼る

消費者金融でも銀行でも借りられないとなると、次にパッと思いつくのがヤミ金です。

消費者金融や銀行よりも高金利となるケースが多く、また、取り立ても厳しくなります。

ドラマだと怖い人が出てきて、恫喝されるアレです。
(漫画の中の話ですが、)「闇金ウシジマくん」なんかを読んでても、利用者が救われることはなさそうなイメージですね。

現金や電子マネーを実際より高い金額で買う

最近、某フリマアプリで現金や電子マネーが出品されて話題になったのをご存じでしょうか?

例えば、現金(電子マネー)5万円をフリマで出品し、それを売価6万円で売るというイメージです。
(※現在、現金や電子マネーの出品は禁止されています。)

普通の人からすれば、「そんなの誰も買う訳ないじゃん!」と思うかもしれませんが、お金が必要な人にとっては、買うケースも出てきてしまうんです。
仕組みはこんな感じです。

①お金が必要な人はすぐに現金がほしい
(例えば借金の返済が明日にせまっていて、すぐに現金がほしいケース)
②現金を実際より高い価格でも良いので、クレジットカードなどで購入。
③とりあえず現金をゲット!その現金を借金の返済などに充てる。
④上記の現金を買った支払いは、クレジットカードの利用により支払いが先延ばしになる。
⑤クレジットカードで支払った代金の支払日が近づいてくる。
⑥クレジットカードの支払いのため、どこかで借金をする。
⑦また借金の返済日が近づいてくる。
(以下、場合によっては①に戻る)

こんな感じで、お金が必要な人にとっては需要があるんです。

しかし、こちらも実際の金額とはかけ離れた値段(上記のように現金5万円を6万円で売るといった具合)で売買されるため、利用者にとってはヤミ金と同等かそれ以上の負担を強いられます。
(※そもそも、カード会社の会員規約では換金を目的としたショッピング枠の利用を禁止しており、それに違反した場合はカードの利用停止・強制退会、残債の一括請求をカード会社が行える約款を制定しています。)

この他にも、このクレジットカードのショッピング枠を利用して、悪質な業者がクレジットカードの現金化を勧誘し、結果的に債務が増えていくケースもあります。

ヤミ金にしても、クレジットカードの現金化にしても、消費者金融や銀行カードローンよりも負担が増すことは避けては通れません。

余談・総量規制を望む声

余談ですが、銀行カードローンの総量規制に関して、某弁護士団体も「借入残高が年収の3分の1を超えることとなる貸付けを原則として行わないようにするべき」といった強い声明を出しています。

でも、総量規制を行った後の救済案や代替案については触れていないようです。(ネットで調べた限りですが…)

(ひねくれた見方になりますが、現状、合法である銀行カードローンで多重債務になるよりも、上記のヤミ金など(違法)で多重債務に陥った方が弁護士さんの仕事が増えるのかな…などと考えてしまいました。)

もちろん、純粋に「過剰借入や多重債務に陥る人が減ってほしい!」といった思いもあるのでしょうが、ただ単に「銀行も総量規制すべきだ!」と声をあげるのではなく、救済案や代替案まで踏み込めば説得力が全然違うのにもったいないな…と思った次第です。

銀行にも反省すべき点あり

このように、銀行カードローンに総量規制をかけても、今の利用者は他の資金調達方法に頼らざるを得ません。

しかし、ヤミ金やクレジットカードの現金化、その他の手段が銀行カードローンより良い資金調達方法かというと、必ずしもそうではないと思います。

むしろ、今より悲惨なケースになることだって想定できます。

そうならないように、「①銀行カードローンの自主規制強化」や「②救済案や代替案まで考慮した総量規制の適用」が望まれるのではないかと思います。

もっとも、非難を浴びているように、銀行のカードローンについては“行き過ぎた広告”をしていたのも事実です。
また、「銀行からの借入だと思って安心し、使ってみたら意外にも高い金利で、それが引き金となって借金地獄に陥ってしまった。」という人も中にはいたのではないかと想像もできます。

銀行にも反省すべき点は大いにあるので、早急に改善することが求められそうです。

これが冒頭にもお話した、管理人が“銀行カードローンの自主規制強化には賛成だが、総量規制には懐疑的”と思った理由です。

以上のように、意外に根が深い銀行のカードローン問題。
稚拙な文になってしまいましたが、思うところがあったのでまとめてみました!


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