一時より人気は衰えてしまいましたが、金融業界・銀行への就職を考えている大学生は多いはず。
ですが、金融業界や銀行ってどんな仕事をしているのかイマイチ想像できませんよね?
そこで活用すべきなのが、大学生の特権とも言えるインターンシップ制度です。

インターンシップとは?


“インターンシップ”で検索すると、次のような説明が出てきます。
インターンシップとは、特定の職の経験を積むために、企業や組織において労働に従事している期間のこと。日本においては、大学本科生では3年次の夏・春の長期休暇中に行く事がほとんどで、3年秋から本格化する就職活動に先駆けて就業体験を積むことで、就職活動本番でのミスマッチを防ぐ目的もある。就職サイトでも、従来の就職情報に加え、インターンシップ情報も提供するサイトが増えている。
(Wikipedia「インターンシップ」より抜粋)
詰まるところ、「銀行員がどんな風に働いているのか、学生にとってはイメージしづらいよね?だったら職場で実際に体験してみない?」ということなのです。
職業体験・体験学習みたいなものだと思っていただいて差し支えありません。
開催時期は?


インターンシップは、夏休み期間中の8月や、大学生が就活を本格的に意識し始める2月に開催されることが多いです。
他にも9月や12月あたりに開催する銀行も比較的多いです。
期間は1日~5日程度まで幅広いですが、最近は1日や2日間だけといった短期のインターンシップを複数回実施する銀行が増えてきています。
もちろん、申込みはそれより前に行うので、気になる銀行・行ってみたい銀行があればこまめにチェックしておきましょう。
どこから応募すれば良い?


応募は銀行により様々ですが、以下のパターンが多いです。
- 銀行のホームページ等から直接応募する
- リクナビやマイナビなどの就活サイトから応募する
- 大学経由で応募する
応募方法は銀行によって異なりますので、どこから応募したら良いか事前に調べておきましょう。
どんなことをするの?


内容は銀行により様々ですが、よくあるのは次のような内容です。
- 業界・銀行の役割について説明(座学)
- 営業のロールプレイング(模擬体験)
- 支店見学・本店見学
- 行員や内定者との座談会・交流会
これらを行っている銀行が大半ですが、最近では理系学生向けのプログラムや、資産運用系の専門プログラムを用意する銀行も出てきました。
特に大手行は理系学生の確保に積極的になっている印象を受けます。
服装は?


銀行から指示があるかと思いますが、リクルートスーツや普通のスーツを着ていけば大丈夫です。
よほど派手でなければ、そこまで気にしなくて良いと思います。
無難なのは濃紺やダークグレーのスーツに、白いワイシャツといった所でしょうか。
8月などの夏季に開催する場合は、クールビズであることがほとんどです。
銀行側からクールビズの服装で来るよう指示があれば、それに従って構いません。
(どうしても心配な場合は、初日だけネクタイ等をして行っても良いと思います。)
整った身なりも大事ですが、それで汗だくになってしまってはせっかくの清潔感が台無しになってしまいます。
夏場の就活は半袖を準備しておいた方が良いでしょう。
スーツなどの就活アイテムはAOKI系列のORIHICAが、若者向けに商品を作っているのでオススメです。
注意点や気を付ける点は?


よほど騒いだり暴れたりしなければ問題ありません(笑)
インターンシップで難易度の高い仕事・課題を出されることはないので、気軽に受けてください。
ただし、せっかくの機会なので、自分で疑問に思っていることや不明な点をあらかじめ整理しておき、インターンシップ中に解決できるように準備しておくと良いと思います。
ちなみに名刺は不要です。お客さん回りでどうしても必要な場合は、銀行側が用意しておいてくれるはずです。
あと細かいことですが、男性で何人かに1人は必ず目にするのがスニーカーソックス(くるぶしまでの靴下)を履いている人。
スーツに合わない上に、意外と目立ってしまうので、ちゃんとした黒や紺などスーツの色に合った靴下を用意した方が良いですよ。
ずばり、内定に関係ある?


インターンシップが採用活動に影響するという話はよく聞きます。
銀行のインターンシップが内定に関係するかというと、正直、その銀行によるとしか言えません。
ただし、インターンシップに参加した学生は印象が良くなるという点は間違いありません。
採用を担当している人事部としては、やはり内定辞退をできるだけ減らしたいという思いがあります。
「インターンシップに参加してくれた上、採用面接にまで来てくれた」つまり『志望度が高い学生』と評価されます。
『①志望度が高い、②内定辞退の可能性が低い、③インターンシップに参加しているので実際の業務とミスマッチしにくい』という印象を与えることができるので、受けておいて損はないと思います。
(もちろん、内定後に辞退するのはその人の自由ですし・笑)
インターンシップの1番の目的は「学生が企業(銀行)を見ること」にあると思います。
銀行に限らずですが、またとないチャンスなので、自分に合う業界・会社なのかしっかりと見極めてみてくださいね。