金融仲介機能のベンチマークをついに公表
平成28年12月7日 山形銀行さんが「金融仲介機能のベンチマーク」を公表しました!
「金融仲介機能のベンチマーク」とは…
金融庁が平成28年9月15日に公表した金融機関との対話を目的としたツール。ベンチマークの具体的項目については、金融仲介の取組みの進捗状況や課題等を客観的に評価するために活用可能な「5項目の共通ベンチマーク」と、各金融機関が自身の事業戦略やビジネスモデル等を踏まえて選択できる「50項目の選択ベンチマーク」を提示している。また、独自の指標がある場合には、その指標を活用することも認められている。
(参考)金融庁HP : http://www.fsa.go.jp/news/28/sonota/20160915-3.html
現在、各金融機関はこのベンチマークの集計・公表作業を急いでいます。
銀行によっては、各営業店の数字を把握するため、資料の提出や集計・確認作業などを本部から求められたのではないでしょうか。
数字の公表を巡って神経質になっている銀行も多いと聞きます。
他業界もそうですが、銀行もまわりを見て歩調を合わせる傾向があるので、各銀行は「どの銀行が、いつ、どのような形でベンチマークを公表するのか」目を光らせていました。
そんな中、満を持して山形銀行さんが公表に踏み切りました!
山形銀行HP : http://www.yamagatabank.co.jp/
私が気づいた中では、初の公表となります。
山陰合同銀行さんも会社説明会の資料の中で公表していました。
訂正してお詫びいたします。
他の銀行さんの開示状況につきましても気づきましたらご紹介したいと思います。
公表は「5項目の共通ベンチマーク」に止めていますが、非常に分かりやすくまとまっています。
先陣を切っての公表には頭が下がります。この対応の早さ・前向きな姿勢は非常に評価が高いのではないでしょうか。
今後も各銀行が後を追うように続々と公表に踏み切ると思います。
少子高齢化や地方の過疎化が危惧される中、「特徴のない銀行は淘汰されていく」という見解も広まってきています。
このベンチマークを上手に活用し、「特徴のある銀行」ということを顧客にイメージさせることができた銀行が今後は生き残っていくのではないかと思います。
金融仲介機能のベンチマーク公表は金融庁から銀行に課された課題であり、行員の皆さんも今後の動向に注視する必要があります。
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