こんにちは!タスク(@bb_tasku)です!
今回のテーマは関心の高い「お給料」の話!
厚生労働省が発表している『賃金構造基本統計調査』から、産業別・男女別にみる「金融・保険業のお給料」の特徴を紐解いていきます!
目次
厚労省「平成29年度 賃金構造基本統計調査」


ということで早速、2018年2月28日に公表された『平成29年度 賃金構造基本統計調査』を見てみましょう!
(外部リンク)厚生労働省:平成29年賃金構造基本統計調査 結果の概況
調査の目的
この調査は、統計法に基づく基幹統計「賃金構造基本統計」の作成を目的とする統計調査であり、主要産業に雇用される労働者について、その賃金の実態を労働者の雇用形態、就業形態、職種、性、年齢、学歴、勤続年数、経験年数別等に明らかにするものである。
調査結果の概要では、「学歴別」、「企業規模別 」、「産業別」、「都道府県別」、「役職別」等、色々ありますが、ここでは「産業別」の結果を見てみましょう!
結果のグラフは下記のようになっています。
(ちなみに金額は千円単位で、月ベースとなっています。)
▼平成29年度 賃金構造基本統計調査「主な産業、性、年齢階級別賃金」


金融・保険業の特徴を見てみよう!
①男性は年齢計で金融・保険業(467.0千円)がトップ!
下のグラフは賃金構造基本統計調査「主な産業、性、年齢階級別賃金」の金融・保険業を赤く加工したものです。

ご覧の通り金融・保険業は、ほとんどの年齢階級で1番高いことが分かります。年齢計でも467.0千円とトップになっています。
ちなみにピークは50~54歳で618.4千円となっています。


金融・保険業では55歳を過ぎると、出向して賃金が急激に落ちる傾向があります。
金融・保険業(男性)では、①「若い時にどれだけ稼げるか(いかに年収を上げられるか)」、②「55歳までにお金をどれだけ残しておけるか(調子に乗って若い時にお金を使いすぎない)」が非常に重要になってきます。
②女性は教育、学習支援業に次いで2位!年齢階級に比例して上昇!
男性のグラフと同様、女性の賃金構造基本統計調査「主な産業、性、年齢階級別賃金」の金融・保険業を赤く加工してみました。

女性は年齢計で279.7千円となっています。
ピークは65~69歳で325.8千円となっています。


女性も産業別に見ると、金融・保険業は全年齢層で高めの賃金となっています。
金融・保険業は年齢を問わず、安定した賃金が得られる産業といえるでしょう。
出産・育児などで職場を離れても、経験を活かして同じ金融・保険業で働くと賃金面では良いかもしれませんね!
③金融・保険業は男女の差がやや大きい
最後に金融・保険業の男女別の賃金を表で見てみましょう。
▼平成29年度 賃金構造基本統計調査「第5表 主な産業、性、年齢階級別賃金、対前年増減率及び年齢階級間賃金格差」から金融・保険業のみ抜粋
金融・保険業の賃金の特徴として、男女の差がやや大きいことも挙げられます。
しかし、最近では女性も“保険や投信などの営業”をして、仕事内容が男性に近づいている金融機関も多いかと思います。
僕の周りでも、営業を本当に頑張っている女性が多くいます。この辺は少しずつ改善されていくと良いですね!
以上のように、産業別に見ると金融・保険業は賃金面では恵まれているという結果が分かります。
しかし、仕事面では非常に大変なことが多々あるのも事実です。
時には賃金や仕事内容、将来性などを考慮して、今後の人生設計やマネープランを考えてみるのもいいかもしれませんね!