“人生の節目で必要になるお金はどれくらいか”ということを予め知っておくことはとても重要です。
大体の金額でも頭に入れておけば、今後、ライフプランを立てる際に必ず役に立つはず。
そこで今回は、各ライフイベントで必要なお金を徹底解説します!

1.結婚資金
まずは結婚資金から見てみましょう!
おそらく、ライフイベントの中でも「結婚」または「車の購入」が最初に訪れる“多額のお金が必要になるイベント”となります。

※全国平均(推計値)より
ただし、実際には466.6万円全額を用意する必要はありません。
結婚資金ではご祝儀や援助があるため、差し引きした金額を準備することになります。
ちなみに、「披露宴・披露パーティのご祝儀額の全国平均総額は232.8万円」・「結婚費用(結納、挙式、披露宴・披露パーティ、二次会、新婚旅行)に対する親・親族からの援助平均総額195.1万円」となっています。
これを考慮すると…
支出 | 結婚資金の費用総額 (結納・結婚~新婚旅行) |
466.6万円 |
収入 | ご祝儀 | 232.8万円 |
親族からの援助 | 195.1万円 | |
収支 | (必要な資金) | 38.7万円 |
つまり、38.7万円が実際に負担する費用となります。

他にもお金に関するデータがあったので抜粋しておきます!
・結婚前の妻の年収320.9万円



ちなみに、「ゼクシィ結婚トレンド調査2018」ではお金に限らず結婚に関する様々な統計・データが見れるので、結婚を少しでも考えている方は参考にしてみてください。
2.出産費用
妊娠してから出産まで様々な費用がかかりますが、中でも大きいのが「入院費・分別費」となります。
国民健康保険中央会「正常分娩分の平均的な出産費用について(平成28年度)」によりますと…

ただし、出産費用もまるまる準備する必要はありません。
健康保険に加入していれば「出産育児一時金」として子ども1人あたり42万円が給付されます。
(産科医療補償制度に加入していない医療機関で出産する場合は40万4,000円)
他にも、地域によって「妊婦健診費用の助成」などがあります。

3.住宅資金
続いては、恐らく人生で1番大きな買い物になるであろう「住宅」です。
こちらはの平均金額は、住宅金融支援機構の「フラット35利用者調査」から見ていきましょう。

土地付注文住宅 | 4,039万円 |
建売住宅 | 3,337万円 |
マンション | 4,348万円 |
中古戸建 | 2,393万円 |
中古マンション | 2,844万円 |



4.教育資金
子どもが生まれて学校に通いだすと気になってくるのが教育資金です。
教育資金は“公立”か“私立”かで大きく異なってくるので注意が必要です。
文部科学省の「子供の学習費調査」によると以下のような金額となります。


「子供の学習費調査(平成28年度)-表9幼稚園3歳から高等学校第3学年までの15年間の学習費総額」より抜粋

さらに大学に進学する場合、ここから大学の費用がかかります。
大学も国立か私立か、文系か理系か、自宅から通うか1人暮らしかなどで変わりますが、4年間で500~1,000万円程度の金額がかかってきます。

5.老後資金
ではでは、老後資金はいくら必要になってくるのでしょうか?
こちらは生命保険文化センターの「平成28年度 生活保障に関する調査」を参考にしてみます。

一方で、老後の収入源となるのはやはり『年金』ですが、厚生労働省の「平成28年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況」を参考にすると…
・国民年金(老齢年金)の平均年金月額は約5.5万円
上記のようになっています。


こちらは厚生労働省の「平成30年就労条件総合調査」を参考にすると、退職金の平均額は概ね2,000万円程度と考えることができます。
ですが、この退職金の2,000万円だけでは死ぬまでゆとりある生活を送ることは困難です。
将来、年金が減らされたり、受給開始年齢が繰り下げられる可能性もあります。
また、病にかかり医療費が多くかかってしまうケースも考えられます。

残念ながら、各ライフイベントにはお金がつきものです。
ですが、しっかりと準備をしたり、予め資金計画を立てておけば困ることも少なくなるはずです。
日頃から長期目線でお金と向き合い、素敵な人生を送りましょう!