4月に入り、3大メガバンク(三菱UFJ銀行、三井住友銀行、みずほ銀行)が2020年4月の新卒採用計画を発表しました。
前々から人員を減らすことを掲げていたメガバンクですが、その計画が現実となってきました。
- 「メガバンクは採用をどの程度減らすのか?」
- 「どうして銀行に人がいらなくなってきているのか?」
この辺りの動向は気になっている人も多いはず。
そこで今回は、このニュースの概要とみんなの反応を紹介します!
メガバンクの2020年4月採用計画は軒並み減少。三菱UFJ銀行では約45%も減少。
まずはメガバンクの来春採用計画に関する報道を見てみましょう。
・3メガ銀新卒採用3割減 20年度リーマン後最少更新
3メガバンクの2020年度の新卒採用が計約1,700人になり、今年4月の入行者数に比べて約27%減と3割近く減る計画となったことが1日、分かった。
採用数は4年連続で減少し、19年度に続いてリーマン・ショック後最少を更新する見通しだ。
このうち三菱UFJ銀行は約45%減る。超低金利の継続で厳しい事業環境が続いていることが背景にあり、店舗の統廃合やIT導入による業務効率化を進め、採用も一段と絞る。
三菱UFJ銀は20年度の新卒採用数を530人とする計画だ。旧東京三菱銀行と旧UFJ銀行が合併して誕生した06年以降で最も少ない。
(引用元:yahooニュース―共同通信)
三菱UFJ銀、来春採用半減=三井住友、みずほも抑制
三菱UFJ銀行は1日、2020年4月の新卒採用人数を前年から約45%減の530人とする計画を明らかにした。三井住友銀行、みずほフィナンシャルグループ(FG)もそれぞれ1割、2割程度減らす。長引く超低金利で収益環境が悪化する中、ITを活用した業務の自動化が進んでいることも踏まえ採用を絞る。
採用数は3メガバンク合計で1700人程度と、前年から3割近く減少。計約6000人を採用していたピーク時の07年入社と比べると3分の1以下に落ち込む見通しだ。
1日に開かれた入社式では、三菱UFJ銀960人、三井住友銀667人、みずほFG約700人がそれぞれ入行した。
(引用元:yahooニュース―時事通信)
記事に書かれている通り、メガバンクは前々から人員を減らす計画を立てていましたが、来年採用時にはさらにその流れが加速しそうです。
特に三菱UFJ銀行が前年比で約45%減と大幅な抑制を図る見通しです。
この流れから分かるように、今後も人員数の削減を積極的に行うものと思われます。
その背景には、
- マイナス金利の影響による収益悪化
- 地方の人口減少に伴う店舗の統廃合
- IT化による業務の効率化
などの要因が挙げられます。
つまり、銀行業は「抜本的な業務のスリム化を行わないと、先行きが見通せないところまで来ている」というわけです。
これはメガバンクに限った話ではなく、当然、地方銀行や信用金庫にとっても共通の経営課題となります。むしろ、メガバンクより深刻と言っても過言ではありません。
昔は「銀行に就職すれば安泰」と言われていたそうですが、今となっては就活生の間でも人気のない業種へと移り変わってきています。
銀行再編の流れもますます加速するかもしれませんね。
メガバンクの採用減、みんなの反応は?
メガバンクの採用減を受け、一般の人や銀行員はどのような反応をしているのでしょうか?
SNSやコメントから、その反応を一部抜粋してみました!






時代の背景や銀行の収益構造から見ると、人員削減は仕方ないと感じることもあります。
ただし、実際に働いている銀行員の業務が楽になっているとは到底思えません。
無理に推し進めるのではなく、現場の声を聞きながら慎重に進めてほしいところですね。