ここ最近、「シェアハウス不正融資問題」や「行員が設立したダミー会社への融資」など、話題が尽きないスルガ銀行さん。
なんと、またまた新たな不正事件が出てきてしまいました。
行員が顧客の定期預金を流用して融資へ!?
スルガ銀行は2018年8月14日、『元社員による不祥事件について』(外部サイト)というタイトルでプレスリリースを行っています。
内容の概略は以下のとおりです。
<事件の概要>
【事故者】
一般社員(40歳、男性)
【事故発生店】
本店営業部
【事件の内容】
お客さまの定期預金の不正解約等により、不正な資金流用が行なわれていました。
社内調査の結果、被害者は3名、被害額は合計約1億6,500万円となります。
当時、事故者は融資業務を担っており、事故者の業務手続の遅延等の理由から、不正解約等の金員の大半を、独断で担当する取引先へ融資金として流用していた事実を、現時点において確認しております。
【発覚の経緯】
当社からお客さまにご送付させていただいた「ご預金の案内」をご覧になったお客さまから、平成30年6月13日に定期預金に関するお問い合わせがあり、社内調査を行なったところ発覚したものです。
【発生期間】
平成27年4月24日から平成30年6月1日スルガ銀行HP 「元社員による不祥事件について」より一部抜粋
スルガ銀行はこの件に関して、金融庁に報告しており、今後、元行員を刑事告訴する方針で関係者の処分も検討しているそうです。
スルガ銀行の行員はそうとう追い詰められていたのでは?
上記の事件概要を見て分かる通り、事故を起こした行員は私的にお金を使ったのではなく、融資金へとお金を回しています。
こんなことをしても、普通の人から見れば何のメリットもありません。
では、何故こんなことをしてしまったのでしょうか?
察するに、この行員は相当追い込まれていて正常な判断ができなくなってしまったのではと思います。
上司や本部からのプレッシャーがあまりにも強烈だったため、このようなメリットのない(強いて言えば上司からの叱責を逃れられる?)行動をとってしまったのではないかと推測されます(あくまでも個人的な推測ですが…)。
もちろん不祥事件を起こしてしまった本人が悪いのは当然ですが、ここ最近の不祥事件続きを見ると、組織体制に問題があるのではないかと疑わずにはいられません。
一部の報道機関からは「金融庁が一部業務停止命令を検討している」との報道もなされており、スルガ銀行にはそれなりに重い処罰が下るものと思われます。
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