外国為替システム不正操作の元副支店長に懲役10年求刑
先日、「三井住友銀行元副支店長が11億円詐取」の記事でお伝えしましたが、この元副支店長に懲役10年を求刑したとニュースで報じられました。
おさらいすると、この元副支店長(懲戒解雇済み)は、三井住友銀行の外国為替システムを悪用して同行から約8億9千万円をだまし取ったとして、電子計算機使用詐欺の罪に問われていましたが、この裁判が1月26日、東京地裁で結審しました。
検察側は論告で「96回も端末機の不正操作を繰り返し、巨額の金をだまし取った。動機は身勝手で、銀行の信用に損害を与えた」と述べ、懲役10年を求刑しました。
弁護側は、被告が預貯金を解約したり自宅を売却したりして約5億5,500万円を同行に弁償したとして、刑を軽くするよう求めました。
被告人質問では…
- 「職員が少ない時間を見計らって端末機を操作した。銀行側にばれないだろうという気持ちが勝り、不正を続けた」と述べた。
- だまし取った金の使い道については、「妻ではない女性に1億1千万円使いました」と説明。
- 部下に飲食をおごったり、ゴルフ会員権や車を購入したりもした。
- 「父親が家にお金を入れず、ご飯を食べるのも汲々としていた」、就職で上京した際には「周りの人が羨ましく思い、劣等感と嫉妬を感じた。そこから見栄が生まれて、周りの人にお金があるように振る舞いたくなった」などと述べた。
- 犯行を続けた理由について、「銀行にばれないと思った。汗水垂らした自分のお金でなく銀行のお金で、完全に麻痺してしまった」などと答えた。
・・・などと話したそうです。
1度悪事に手を染めてしまうと、クセになって継続してしまうものなんですね。
ですが、銀行の不正は遅かれ早かれ絶対にバレてしまいます。
つい一瞬の出来心が後の人生を台無しにしてしまうことも・・・
銀行に限った話ではないですが、コンプライアンス(法令等遵守)の徹底を心がけましょう。
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