女性事務職員が着服
千葉県松戸市にある三井住友銀行/松戸支店新松戸出張所の30代女性事務職員が、約7年にわたり、約4億円を着服していたことが週刊文春の取材で分かりました。
女性行員は事務の大ベテランで、FX取引にのめりこんだのをきっかけに顧客の定期預金などに手をつけるようになったそうです。
しかし、バレない訳がなく、今年6月上旬、印鑑が変わっていることに気づいた顧客の訴えで、不正が発覚。
女性行員は懲戒解雇され、被害を受けた顧客には全額が弁済されているそうです。
三井住友銀行はこの事件について「警察に通報の上、行内でも事実確認中です。捜査中の事案につき、詳細についてのコメントは差し控えさせていただきます」と回答しています。
たて続けに不祥事が発覚
つい最近(今年10月)に別の支店で「11億円横領事件」が発覚した三井住友銀行で、また巨額の不祥事件が発生してしまいました。
今回の事件の特徴を挙げると・・・
- 大手銀行(メガバンク)での事件(しかも、つい最近も同行で巨額の不祥事件が発生)
- 被害額が4億円と巨額
- 30代の女性事務職員(中堅層)による犯行
- FXがきっかけとなり、損失補てんを目的に犯行に及んだと考えられる
30代の女性事務職員というと、支店や出張所では預金事務の要となっている方が多いかと思います。
仮に出張所内で預金事務のトップであったなら、不正を疑いにくいかもしれません。
報道では「7年間で4億円着服」とあり、出張所内ではそれなりに信頼のおける人物だったのかもしれません。
しかし、事務処理を1人で完結できる体制だと、このような事態が起こり得ます。
前回の事件でもそうですが、「単独で処理できる=相互牽制が働かない」ということは銀行では不正に繋がる要因となります。
もうひとつ気になるのはFXをキッカケとしているところ。
この手の事件の記事に高確率で出てきます。
FX自体が悪いとは言いませんが、いかに自分でコントロールするのが難しい商品か容易に想像できるでしょう。
何はともあれ、三井住友銀行にとっては連続して巨額の不祥事件が起きており、信頼回復には時間を要するかもしれません。
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