銀行への就職活動を考えている人は小耳に挟んだことがあるかもしれませんが、銀行は『支店訪問』をして店舗を見学したり、実際に働いている銀行員から話を聞くことができます。
もし、志望度の高い金融機関がある場合は、この『支店訪問』を積極的に活用しましょう!
とはいえ、学生にとっては少しハードルが高いですよね。緊張したり不安に感じる人も多いはず。
そこで今回は“『支店訪問』に関する疑問”を徹底解説していきます!
目次
支店訪問とは?


支店訪問を行うことで、就活生にとっては銀行の仕事がイメージしやすくなったり、銀行員の生の声(もしかしたら本音も?)を聞けるといったメリットがあります。
また、銀行側も将来一緒に働くかもしれない仲間が職場を見に来てくれるとあって、マナーさえ守れば快く引き受けてくれる所が多いのが特徴です。
ちなみに支店訪問はOBやOGがいなくても大丈夫です!自宅や大学の近くなどに支店があれば、是非行ってみてください!
疑問①:就活生として行く?お客さんとして行く?


支店訪問は基本的に就活生として行く人が多いですが、お客さんとして普段の仕事を見に行くという選択肢もあります。
それぞれの特徴をまとめると次のようになります。
就活生として訪問する
就活生として支店訪問をすることで、銀行側も就活生に合った対応をしてくれます。
その時の忙しさにもよりますが、ロビーの見学や行員との面談など、真摯に対応してくれることが多いかと思います。
行員との面談に備え、事前に質問を用意しておいた方が良いでしょう。
(ただし時間に限りがあるので、あまり多く質問しないよう3~5つ程度に絞りましょう。また、人気の高い銀行では行員との面談を行っていない所もあります。)
これまた忙しさによりますが、多くは若手の行員が対応してくれると思います。
こちらは就活生だけの特権なので、できるだけ活用するようにしましょう。
お客さんとして訪問する
お客さんとして銀行を訪問することで、普段の仕事振りを確認することもできます。
「どのように働いているか?」、「奥の方で声を荒げている上司はいないか?」など、ありのままの姿を確認することができます。
ちなみに、口座がなくてもお客さんとして窓口を利用することは可能です。
『新規口座を作成しに行く』のも良いですが、その銀行に入るか分からない段階では少し面倒なので、両替目的などで行ってみてはどうでしょう?
特にお札を新券(新札)に代えてもらうために銀行に行くのはオーソドックスな方法で、かつ口座がなくてもできる手続きなので非常に簡単です。
3万円程持っていき、「新券に両替してください」と告げるだけでオッケーです!
こちらは自然体の姿が見られる反面、雰囲気だけしか味わえない可能性もあります。
疑問②:アポイントは必要?不要?


私も何回か就活生の方の面談対応をしましたが、アポイントは取らずに直接来店される方が大半です。
銀行側も慣れているので、それで失礼だと感じることはないと思います。
ただし、忙しい時間帯や行員があまりいない場合は待たされたり、最悪、行員との面談ができない場合もあります。
行員に話を聞いてみたいという方は、アポイントを取ってから訪問する方が無難です。
ちなみに、直接、銀行の窓口に来る場合はこんなイメージで声をかけてください。
(窓口の番号札を取って順番を待ち、呼ばれたら…)
(例)「私、〇〇大学××学部の(名前)と申します。現在、就職活動を行っておりまして、御行(おんこう)を志望させていただいております。突然のお願いで大変恐れ入りますが、見学や行員の方にお話しをお聞きすることは可能でしょうか?」
電話で事前にアポイントを取る場合は下記を参考にしてみてください。
(HPなどで支店の電話番号を調べて…)
(例)「私、〇〇大学××学部の(名前)と申します。現在、就職活動を行っておりまして、御行(おんこう)を志望させていただいております。お伺いしたいのですが、△△支店では支店見学や行員の方と面談させていただくことは可能でしょうか?もし可能であれば、アポイントを取らせていただくことはできますか?」
ちなみに電話しても、「適当に来ていただいて大丈夫ですよ!」と言われるかもしれません。
その場合は、次の『避けた方が良い日時』以外で都合が良い時に訪問してみましょう。
疑問③:避けた方が良い日時は?


銀行の支店には忙しい日にちや時間帯があります。
例えば、五十日(ごとおび)と呼ばれる「5と0が付く日」。
具体的には毎月5日、10日、15日、20日、25日、30日または月末日を指します。
上記の日にちは銀行の窓口が混むことが多く、避けた方が良いでしょう。
実際、過去に就活生が支店訪問に来てくれたものの、月末に来てしまったため減点となってしまった学生もいました。(事前に会社説明会などでも上記の日にちは避けてくれと説明していたそうですが…)
また、時間帯で言えば開店直後、お昼、閉店前などはできるだけ避けると良いでしょう。
開店直後や閉店前はバタバタしていたり、お客さんが多いことがよくあります。
お昼の時間帯も行員が交代で休憩を取っているため、人が少なく、対応が難しいケースがあります。
ですので、個人的には午前中であれば「9:30~11:00」、午後であれば「13:30~14:30」ぐらいがベストかと思います(当然その日によって忙しさが違うので、過度に気にしすぎないようにしてください)。
支店訪問は五十日(ごとおび)と時間帯(開店直後、お昼時、閉店前)に注意しよう。
疑問④:服装・持ち物は?


支店訪問も就職活動の一環です。服装はリクルートスーツで訪問してください。
ごく稀に名刺をくれる学生さんもいますが、わざわざ作る必要はありません。
あとは最低限、筆記用具などを持っていけば大丈夫です。
行員の方と話した場合、「面談してくれた行員の名前」や「話した内容」をメモしておきましょう。
後々の面接のネタに使えることが多々あります。
疑問⑤:どんなことを聞いたら良いか


支店訪問で行員の人と話すことができたらラッキーです!
せっかくの機会なので、気になることがあれば率直に聞いてみてください。
- 今の仕事のやりがいは何ですか?
- 仕事で辛かったのはどんな時ですか?
- この銀行を選んだ理由は何ですか?
- この銀行の長所はどんな所だと思いますか?
- 普段は何時くらいまで仕事をしていますか?
- 就職活動で心掛けていたことは何ですか? などなど
支店訪問の本来の目的は就活生が銀行を知ることにあります。
気になることがあればドンドン質問しましょう!
疑問⑥:ずばり、内定に影響するのか?
就活生としてはこれが1番気になるところですよね(笑)
結論としては、銀行によってマチマチです。
「支店訪問をしてくれる=志望度が高い」と捉える銀行もあれば、「あくまで学生に銀行を知ってもらう場(機会)」と捉える銀行もあり、一概には言えません。(支店訪問の際、名前や大学名を聞かれたら人事部に報告している可能性が高いです。)
ただし、どちらの理由にせよ就活生にとってはメリットしかありません。
また、最低限のマナーさえ守れば、支店訪問がマイナスに働くことはありません。
今後の人生を左右する就職活動で悔いが残らないよう、活用できるものは活用するべきです。
慣れないことなので緊張するかもしれませんが、この記事を最後まで見てくれた方なら大丈夫!
他の人よりスムーズに進めるはずです。
志望している銀行があれば、是非1度、支店にも顔を出してみてください!